「木材の検量方法」
に書かれている以外に国内で行われている丸太の検量方法を解説します。

国産木材の検量方法はおよそ米材の新農林規格とおなじです。
相違点は扁平材の計り方だけです。
新農林規格については別項目「木材の検量方法」でご紹介しています。

南洋材の検量方法は全国同じです。(大蔵省通関寸検法)

米材については地域によって違っています。
新農林規格            中部地方以東
新々農林規格(統一米検)   清水港
平石(ひらごく)寸検法      関西地方以西

ここでは、新々農林規格(統一米検)、平石寸検法、国産木材の相違点をご紹介します。

新々農林規格(統一米検)
日本米材協議会が、昭和43年6月1日以降入港する米材丸太について実施するよう決議しました。
しかし地域ごとの商習慣が残っており現在まだ一部を除いて実施されていません。
一部、清水港で実施されています。
日本米材協議会が、昭和43年6月1日以降入港する米材丸太について実施するよう決議しました。

寸検方法は新農林と同じ
D:末口の最小径 単位cm
L:長さ 単位m
L’:長さ(1m未満を切り捨てたもの)

材積(V)の計算                          
1.長さ6m未満のもの
V=D×L×1/10000

2.長さ6m以上のもの

2−1.径が28cm以下のもの
V=(D+(L’−4)/2×0.6)×L×1/10000

2−2.径が30cm以上58cm以下のもの
V=(D+(L’−4)/2×0.8)×L×1/10000

2−3.径が60cm以上のもの
V=(D+(L’−4)/2)×L×1/10000

平石(ひらごく)寸検法

関西地方以西で古くから、米材についておこなわれている寸検法です。

末口の最小径(D1)と最大径(D2)を計る

D=(D1+D2)/2 単位cm
L:長さ 単位m

材積 V=D×L×1/10000

国産木材の寸検法(相違点)

和42年12月、「素材の日本農林規格」に規定されています。
米材の新農林規格との相違点のみご紹介します。

扁平材の計り方
新農林規格では最小径と最大径の差を考慮するが、素材の日本農林規格では最小径とそれに直角方向の径(最大径でないことに注意)との差を考慮する。

最小径が14cm未満のもの   考慮しない
最小径が14cm以上40cm未満のもの  差6cmごとに2cmを最小径に加算
最小径が40cm以上のもの  差8cmごとに2cmを最小径に加算

 
 


国によって丸太の材積の計算方法は色々と工夫されています。
日本へ輸入される木材の原産国を中心に海外で行われている方法をご紹介します。

ブレレトン スケーリング
海外で広く行われている方法です。
日本でも輸入された南洋材などの広葉樹については、この方法で検量されます。(大蔵省通関寸検法)

材積 V=D×3.14/4×L

D:平均径(末口の最小径、最大径、元口の最小径、最大径、の平均)
L:長さ

なお平均径Dの出し方は国によって微妙に違う場合が有ります。

スクリブナー ロッグ ルール
米国、カナダで行われています。

縦、横1フィート、厚さ1インチの板の材積を1BM(Board Measure)とする。
1本の丸太から1BMの板が何枚取れるかを材積として表示する。
(Board Feet Measure としてBFまたはBFMと書く場合が有りますがBMと同じです)

径は末口の最小径をインチ単位で計る。
計算式は無く、径(インチ)長さ(フィート)別に材積表が有り、それを使って材積を出す。単位はBM。
例えば、径30インチ、長さ20フィートで材積は820BMとなる。

日本へ輸入されてから新農林規格で再寸検すると大幅に出石がある(増量する)。



もっと詳しく

1BM(1ft×1ft×1in) をメートル法に換算すると0.00236立方メートルになります。
製材品はこれで良いのですが、丸太の場合製材歩留まりを考慮すると1BMは0.004〜0.005立方メートルになります。
(1BMの板を取るのに0.004〜0.005立方メートルの丸太が必要という意味)

米国商務省の税関統計では 1000BM=4.525立方メートル という換算率を採用しています。
同じくカナダBC州では 1000BM=5.291立方メートル としています。

同じ1BMという表記で2種類の材積が存在するのでは混乱するため、それを避ける目的で、
0.00236立方メートルにあたるほうを 1ブレレトン・BM
0.004〜0.005立方メートルにあたるほうを 1SCR・BM(スクリブナーBM) と書く場合があります。

日本での商取引の習慣では   1SCR・BM=1.7ブレレトンBM
424ブレレトンBM=1立方メートル 
で換算しています。

クオーター ガース法
英国と旧英国領諸国で行われていましたが、マレーシアは最近ブレレトン法に変わりました。

直径を測らず丸太の中央部分の円周(ガース)を測る
丸太の両端の円周を測って平均を取るという場合もある

材積 V=(G/4)×L×1/144 (単位:キュービックフィート)


G:丸太の中央部分の円周 単位インチ
L:長さ 単位フィート

円周を測るために糸を廻すことから、ホッパス糸廻し法ともいいます

ハーコンダール スケーリング
ニュージーランドで行われています。
末口の平均直径から、丸太中央部の円周(センターガース)を推測して体積を計算する。

材積 V=(G/4)×L×1/12


G(センターガース)= D×k×3.14
D:末口の平均径
k:センターガースを推測するための係数 1.1前後 丸太の形状により変わる
L:長さ
単位はインチ、フィート法

目安は 100ハーコンダールフィート=約0.3立方メートル


トーメンテーブル:
ニュージーランドから日本への輸出が始まった頃、ニュージーランドでの検量方法は統一されていませんでした。
そこで日本の商社トーメンが主導して、日本へ輸出される木材について検量方法を統一しました。
現在でもそれが「トーメンテーブル」として使われています。

GOST
ソ連国定規格。ロシアで行われています。

末口の最小径 D1 と最大径 D2 を計る。1cm単位、端数切捨て。
D1とD2の平均を計算し、D とする。計算結果が奇数の場合偶数に切り上げ、端数は切り捨て。
例:(D1+D2)/2 が19.5cmの場合20cmに 20.5cmの場合20cmにする。
長さ L 25cm単位で計り、単位に満たぬものは切り捨て。

材積は計算でなく、材積表によって出す。  単位はメートル法。

日本へ輸入されたロシア材を新農林規格で再寸検すると、約1割欠石(減量)します。

中国の検量法
中国から日本へ木材が輸入されています。主に中国東北区産の広葉樹です。
中国内での丸太の検量方法はブレレトンスケーリングによっているようですが確認がとれません。

只今、公式のルールブックを入手したく、調査中です。

中国の事情をご存知の方、教えてください。

その他
米国では上記、スクリブナー法の他に

インチーブレレトン法  ドイル法  ブリティッシュ・コロンビア法 

などが使われていますが、日本へ輸入される材ではあまり使われませんので省略します。

 
名古屋港木材倉庫トップページへ 筏の歴史 木材検量 会社概要 会社沿革 環境方針